荒井陸上幕僚長2026年06月02日定例記者会見における質問
荒井陸上幕僚長2026年06月02日定例記者会見におけるぼくの質問です。
https://www.mod.go.jp/gsdf/news/press-conference/2026/0602/
記 者:
前々回質問したかと思うんですけども、オスプレイに搭載されるはずだった軽汎用機動車の例など挙げてですね、なぜそういう調達の失敗を公開できないのかっていうふうにお尋ねしたかと思うんですけど、その時幕僚長、「装備の調達、それから当然この運用に係る事項など入ってきておりますので、公表できる情報とできない情報がありますので、今後ともですね、この観点に関しては、適切に検討、考慮しながら取り組んでいきたい、取り組んで参りたいと思っております。」とご発言されているんですけども、この汎用軽機動車に関していうとですね、これ僕が広報の方に尋ねたら、「お説の通りそれは調達失敗しました、その次のことを考えています。」ということを言われているわけですよ。ですから、広報としてオッケーな、公開してオッケーなはずなんです。なんでそれを陸幕の方で積極的にこの調達は失敗しましたということをですね、公開しないんでしょうか。
陸幕長:
はい、今おっしゃった内容、それから陸幕の広報室とのやり取りですかね、私、今その件ですね、承知しておりませんので、確認をしてから、お答えをするか、あるいはそういう形で確認したいと思っております。
記 者:
その問題のこういうことを公表しないで総火演でこれ使ったりとか、また災害派遣で広報の写真に使ったりして大変活躍している装備です、みたいなことでこう紹介されるんです。そうすると普通の人、これ調達失敗したと思わないですよね。で、なおかつ、後継を考えてるとおっしゃってる。僕はその時に伺ったんですけども、実際何かその後継の車両に関して動きがあるのか。それからもう1つ関係していうと車両の単価がですね、陸幕が調達した単価とですね、航空自衛隊がこれと同様の車両を基地警備で配備してるんですけども半分以下なんですよ、なんでこんなに違うのっていう話があるんだと思うんですけども、この辺いかがでしょうか。
陸幕長:
はい、今の部分も含めてですね、後継車両が決まってる、決まってない云々も含めてですね、事実関係については、私承知をしておりませんので、この後確認をしたいと思っております。
ぼくの質問に対してお説の通りです、現在次の候補を検討中ですと広報が回答したわけですら秘密でもなんでもない。失敗の事実をまずは認め、それを踏まえてだから次はこのように開発と調達を行うと公表すべきです。
何もやっていないのであれば、そもそも軽汎用機動車は必要なかったということにもなるでしょう。必要ないものを予算かけて調達したんかい?となります。
組織としての情報開示にもっと積極的であるべきです。
記 者:
自民党の国防部会で防衛省の大臣官房の衛生監が先生方に説明した資料があるんですけれども、これ陸自の救急品、携行救急品の資料があるんですけども、これ多分、陸幕の衛生が作成したものではないかと思うんですけど、かなりこれいい加減なもので、間違いが多くてですね、まず全体的に言うと製品は異なるけど、ほぼ同等のものを担保してるっていうふうに書いてるんですけど、実際これ同等じゃないんです。以前もですね、前の止血帯と包帯1本の時も、岩田陸幕長は、「いや米軍と同等です。」とおっしゃったんですよ。また同じようなことをこれおっしゃってて、具体的にこれ言うとですね、まずポーチがですね、ポーチのところに止血帯のポーチもついてるんですけども、これ陸自のやつはついてないはずなんですよ。止血帯本体に関しては同等のものを、同一製品を使用してるっていうふうに書いているんですけども、これ米軍はラチェット型っていう新しいものに変更してるんですよ。あとはチェストシールも米軍の方と同じものだとほぼ同等品って言ってるんですけども、日本で使ってるものはすぐ剥げてしまうし、あとぱっと手でめくって、手動でこう廃棄ができる物なんですけれど、それが自衛隊の場合できない。見てると、結構そういう感じでこう書類に不備がある。あとIFAKの米軍の方では、気道のエアウェイのやつが、本当は1本なのに2本のってたりするんですね。これかなりいい加減で、あと、その処置などの結果を記録するっていうものを陸上自衛隊のやつに入ってないっていうふうに指摘してるんですけれど、これはDD1380という記録用紙が陸自のものに入ってます。で、これはちょっと古いタイプ、ベトナム戦争時代のもので、しかも日本語なので、例えば今米軍とかNATOが使ってるTCCCカードというものとは互換性がない。だから、例えばその共同作戦をした場合に、じゃあ米国のその病院に搬送するとなった時に、これ日本語で書かれてどうするんですかっていう話になるかと思うんです。で、こういうことが政治家に対する説明に対してもですね、かなり杜撰にやってらっしゃるというのは衛生にやっぱりだいぶ問題があるんじゃないですか。
陸幕長:
はい、まずその資料ですね。そのものというものについて、私は今手元にもありませんし、確認をしておりませんので、ご指摘でありますので、もし追えればですね、その資料等を確認して、必要な修正があれば当然指導していくのは、これ私の仕事ですし、そのように心がけたいと思っております。個別のことで1つだけ申し上げますと、先ほどTCCCカードのお話がありましたが、今レゾリュート・ドラゴン、私は2年前、西方総監時代だったんですが、やはり今おっしゃられたような問題認識っていうのはありましたので、海兵隊とその陸上自衛隊の中で、その共通のそういうカードとか、そのマニュアルとかっていうのを努力をしているということだけはですね、申し上げたいと思っております。ただ、それがこれからどういうふうな形で正式化するかとかというのはですね、しっかりと検討してまいりたいなと思っております。
入手した資料を見るとほんとでたらめです。会見で出した例はごく一部です。意図的な隠ぺいというよりも知識のない人間がやっつけで作った感じです。それで米陸軍のものに匹敵する装備ですと。
以前ぼくが追及したときも、止血帯、包帯各1個で米軍のIFAKと同じレベルと大臣と幕僚長に衛生がレクして、のちに10人以上が更迭されたと聞いていますが、まったく学習能力がない。それとも嘘をついて幕僚長や政治家を騙していいと思っているのか。組織文化に問題があるかと思います。
記 者:
また衛生関係の話なんですけども、歴代の防衛大臣にですね、医官の数は足りてますかって話をするとですね、「いやいや1100人ぐらいで大体9割ぐらいで充足しております。」っていう話なんですけども、ではなんで部隊の医官の充足率2割ぐらいしかいないのか。実際問題としては、1100人の中で、産休とかで100人ぐらい長期休暇で実際いない。あとは250人ぐらい、これは歯科医官、本来医官の中に含めない歯科医官が入っていて、あとは研修医が280名ぐらい、それから診療資格を失効している問題がある先生が50人ぐらいいて、メンタルとかで休んで問題があって休んでる人たちがいてですね、実際これを引くとですね、400名程度しかいない。しかもその第一線の救護ですが、例えばその実際現場で外科的な処置をする、外科手術をするという先生がこの中で一体何%いるのか、実際問題としてその戦傷医療の処置ができないんじゃないかと思うんですけどもいかがでしょう。
陸幕長:
はい、今おっしゃられたですね、数字についてはですね、手元にありませんので、後ほど私の方も確認をしたいと思っていますが、全般的にやはり医官、今おっしゃられたところが、正確かどうか別にして、研修とかで抜けたりとかですね、そういう部分も必要性がありますので、部隊の方に十分な人が回ってるかっていうとですね、現状、やはりいない場合もあるっていうのは私も同じ認識であります。ただその部分にはですね、例えば訓練等においては、近傍の部隊でカバーしあったりとかですね、そういう処置をしていますので、平時、訓練そういうものについてはですね、部隊の方、第一線等はやりくりをしているという状況です。いずれにせよ、今ご指摘がありました数字等については正確に、私の方も確認したいというふうに思っております。
防衛省は医官は約1100名で充足率9割で問題ないと歴代大臣に説明してましたが、既にご案内のようにこれには歯科医官や休職中、免許はく奪者は病気療養中のものが含まれており、現実は3自衛隊で400名程度しかいない。しかも小児科担当が多くて、外科手術ができる医官は極めて少ない。野戦病院もスタッフが少なく、師団旅団では開設できずに、方面隊のみ。これで有事に対応できるのか。
記 者:
関連してなんですけども、10式戦車は、全部するかどうかは分かりませんが、近代化をされるということで話は進んでるかと思うんですけども、それに付随するですね、89式戦闘車であるとか、87式の対空自走機関砲であるとか、はっきり言うと時代遅れなものが30年40年ほぼほぼ更新もされてなく近代化もされてない。第7師団見てるとこう装甲車博物館みたいな様相を呈してる部分もあるかと思うんですけども、これに対して何を近代化するかということは、陸幕の方からは発表されてないんですけれど、何かこういう装甲車両を一新するとか、こういうふうなそのロードマップで変えていくとかっていうような計画ってのはございますでしょうか。
陸幕長:
はい、これもですね、先ほどのご質問に類似をするんですが、やはり我々が保有する装備品というものについては、新しい戦い方、あるいは科学技術の進展に従いましてですね、不断の見直しをしているところでありますし、現にこの戦闘車両類をどうするかというものについてもですね、見直しっていうのは逐次やっているところであります。必要な時期、あるいはそういうある程度の成果が出た時点にですね、公表できる部分はお知らせをしていきたいと思っております。
10TKNWは四半世紀前のシステムで中隊内部でしなネットワークが機能しません。外部の普通科やドローンなどとつながらない。今や石器時代の代物です。これを最新型の25式や24式、AMVに搭載するのは大変問題です。ぜひとも早期の見直しが必要です。無論周波数帯の問題とセットで。
記 者:
関連してなんですけども、10式戦車は、全部するかどうかは分かりませんが、近代化をされるということで話は進んでるかと思うんですけども、それに付随するですね、89式戦闘車であるとか、87式の対空自走機関砲であるとか、はっきり言うと時代遅れなものが30年40年ほぼほぼ更新もされてなく近代化もされてない。第7師団見てるとこう装甲車博物館みたいな様相を呈してる部分もあるかと思うんですけども、これに対して何を近代化するかということは、陸幕の方からは発表されてないんですけれど、何かこういう装甲車両を一新するとか、こういうふうなそのロードマップで変えていくとかっていうような計画ってのはございますでしょうか。
陸幕長:
はい、これもですね、先ほどのご質問に類似をするんですが、やはり我々が保有する装備品というものについては、新しい戦い方、あるいは科学技術の進展に従いましてですね、不断の見直しをしているところでありますし、現にこの戦闘車両類をどうするかというものについてもですね、見直しっていうのは逐次やっているところであります。必要な時期、あるいはそういうある程度の成果が出た時点にですね、公表できる部分はお知らせをしていきたいと思っております。
陸自の宿痾ともいうべき体質で、木を見て森を見ない。
全体の予算で例えば毎年、1兆円を装備の研究と調達に使えるとして、その何割を装甲車両に使うのか、またネットワークシステムは共通ですから次世代の装甲車両全体で考えないといけない。当然そのコストは装甲車両の調達価格にも大きく影響してきます。
ですから単に戦車だけを近代化するという話で全体を見ないのはナンセンスです。唯一の機甲師団であある第7師団は博物館と化しています。全体を俯瞰して例えば次の10年を見越しての装備体系を考えたうえで、個々の装備の開発や調達を行うべきです。
Japan In Depth に寄稿しました。
殺傷兵器を輸出しないのが「平和国家」なのか
https://japan-indepth.jp/?p=91400
東洋経済オンラインに寄稿しました。
防衛費増額でも防衛省・自衛隊にはムダ金になってしまう理由、装甲車など装備調達でなぜ失敗と隠蔽を繰り返すのか
https://toyokeizai.net/articles/-/946294?display=b
Noteで有料記事を公開しました。
【有料記事】【本日の市ヶ谷の噂スペシャル】10式戦車近代化情報など。追記あり
https://note.com/kiyotani/n/nf43dd413cb11?app_launch=false
「暴力装置」は「差別用語」か?
https://note.com/kiyotani/n/nf6d74c8236d9
装甲車両用CRT(Campsite Rubber Track)、ゴム製履帯こそ日本の防衛輸出に向いている
https://note.com/kiyotani/n/n5f9f39c487fc
2011防衛大綱で陸自戦車削減は当然
https://note.com/kiyotani/n/n4de06038981c
2012年、哨戒機P-1開発失敗の預言の書
https://note.com/kiyotani/n/n08fc94f6db31
東洋経済オンラインに寄稿しました。
自衛隊員の自民党大会「私人参加」問題の本質/「国歌だから」では済まない自衛隊の政治利用はますますエスカレートする
https://toyokeizai.net/articles/-/943423?display=b
殺傷能力を持つ兵器の輸出解禁は「平和国家」と矛盾するのか――軍事の現実から考えたい6つの論点
https://toyokeizai.net/articles/-/942229?display=b
Japan In Depthに寄稿しました。
自衛隊は自民党の「私兵」か?党大会での国歌歌唱が揺るがす文民統制の根幹
https://japan-indepth.jp/?p=90718
Noteで有料記事を公開しました。
航空自衛隊、基地防御用にATVを導入
https://note.com/kiyotani/n/nb35acf0a50cb
Japan In Depthに寄稿しました。
海自「ホルムズ派遣」の死角――イランの飽和攻撃と戦傷医療・防衛体制の欠陥
https://japan-indepth.jp/?p=90425
Noteに有料記事を書きました。
馬鹿が戦艦でやってくる。高市早苗は自衛隊最高司令官の器に非ず。
https://note.com/kiyotani/n/nf0319eb44a3a
航空自衛隊新型防弾ベスト「防弾チョッキ、基地警備用、本体(A型)」
https://note.com/kiyotani/n/n73e30215ab18
Kindle 有料記事を書きました。
【有料記事】【本日の市ヶ谷の噂スペシャル】10式戦車近代化情報など。
https://note.com/kiyotani/n/nf43dd413cb11?app_launch=false
装甲車両にCRT(Campsite Rubber Track)、ゴム製履帯を導入するメリット 清谷信一軍事記事

装甲車両にCRT(Campsite Rubber Track)、ゴム製履帯を導入するメリット 清谷信一軍事記事 (清谷防衛経済研究所) - 清谷信一
Japan in depthに寄稿しました。旧式戦車の有効活用
https://japan-indepth.jp/?p=89965
記者クラブ制は言論統制
東洋経済オンラインに寄稿しました。
拡大する防衛費を防衛省・自衛隊が適切に使えていない可能性。陸上自衛隊による、銃の調達や取り扱いから垣間見える「知識不足」の疑い
https://toyokeizai.net/articles/-/911653
ソニーグループが「隠れた防衛関連企業」といわれる理由、実は同社製のある汎用品がミサイルやドローンなどに欠かせないパーツになっていた
https://toyokeizai.net/articles/-/907817
過去の著作の電子版が発売になりました。
『ル・オタク フランスおたく物語』
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