年収が上がったら幸せになれるのか?転職半年で出たわたしの答え
転職して半年。
毎日仕事で心身をすり減らす。帰宅しても子どもたちとの時間をほとんど取れないことに罪悪感を感じながら、浅い眠りに入る。
なんだか全然幸せそうじゃない。
それでも、転職をしてよかったと思う理由がある。
ほしかった年収という肩書きを手に入れて、ようやく年収へのこだわりを手放せたからだ。
高年収の同期に劣等感を抱く
育休中、時間ができたときに大学の同期と飲みに行くとたいてい仕事の話になった。どんな仕事をしていて、いくらもらっているのか。そんなとき自分よりはるかに高い年収をもらっている同期たちに劣等感を刺激され、胸にモヤモヤが広がるのを見えないふりをした。
年収とわたしの価値は関係ない。
もちろん頭ではわかっていた。
それでもわたしは、年収という肩書きがほしかった。
転職の理由の1つは年収だった
転職を決断した理由のひとつにも、年収はあったのかもしれない。
小さい子どもを抱えるワーママが激務の仕事に転職する。
はじまりはおもしろい仕事がしたいという切実な願いだった。キャリア面のプラス、新しい環境に飛び込んでみたいという好奇心ももちろんあった。
でも、年収という肩書を持ってみたいという気持ちがあったことは否定できない。
高年収という肩書を手に入れて、見えたもの
年収は周囲の反応を変えた。
転職先の先輩に「この会社は前職より給料いいよ」と言われたときは、見下されたような気がしてヘラヘラしながらも、「給料いいから偉いとでも思ってるの」と心の中で怒った。
友人に転職を報告し社名を伝えると、決まって年収の話になった。何も変わっていないのにやたらと持ち上げられるお決まりのやり取りに、居心地の悪さを感じながら話を変えるタイミングを探した。
家庭では私の年収アップを前提に家賃を上げて引っ越したことに、穏やかな夫もうんざりするほど、私は怒りと後悔をぶつけた。
転職して半年、夏のボーナス
「ほんとにこんなにもらえるんだ…」
給与口座のアプリを開くと、これまでのわたしの年収に近い金額がボーナスとして振り込まれていた。入社時に聞いてはいたけれど、実際に振り込まれるのを見ると素直に驚く。
でも同時に、どこかおかしいとも感じた。
わたしは転職前と同じ人間だ。やっている仕事も、転職前と劇的に変わったわけじゃない。急に二倍の価値を生み出せる人間になったわけでもない。
それなのに、受け取る報酬だけが大きく変わっている。
誇らしさも、「これだけ稼げるようになった」という実感もなかった。
変わったのは、給与口座に振り込まれる数字だけだった。
ようやく年収とわたしの価値につながりがないことに納得できた。
「年収はだたの数字」
そんなことは、転職する前から知っていた。
でも、知っていることと、納得することは全然違った。転職という大きな決断をして、そのリアルを生きて、周りからその肩書きで見られ、そのお金を受け取って。そうして初めて、自分がどう感じるのかわかった。
わたしはようやく年収という肩書きへのこだわりを手放せた。
肩書を手に入れて、自由になった
年収が下がる働き方も選べる。
会社を辞めるという選択肢も前より現実的になった。
年収ではなく、自分がどう生きたいかで働き方を選べる気がしている。
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