私を構成する音楽 : vol.05 Vaundy #147
連載シリーズ「 私を構成する音楽 」。
第4回目となる今回は、現在の音楽シーンを圧倒的なスピードで駆け抜けるアーティスト、Vaundy(バウンディ)について書いていきます。
アニメやドラマの主題歌、アーティストへの楽曲提供、さまざまなアーティストとのコラボレーション。
今では、街を歩けばどこかで彼の音楽を耳にするほど、多くの人に届く存在になりました。
しかし、私がVaundyを知った頃は、まだ今ほど世間に広く知られる前でした。
きっかけは、1曲の衝撃でした。
◆出会いの衝撃「 東京フラッシュ 」
私がVaundyを知ったきっかけは、2019年11月に発表された「東京フラッシュ」です。
今やVaundyといえば「 怪獣の花唄 」が代表曲となっていますが、私はこの楽曲が出会いのきっかけでした。
初めて聴いた瞬間、都会的で洗練されたメロディと、少し力が抜けているようで、それでいて強く印象に残る歌声に引き込まれました。
最近のJ-POPとは少し違う。
でも、どこか懐かしさもある。
そんな不思議な感覚がありました。
そして、楽曲だけではなくミュージックビデオの世界観にも惹かれました。
新宿や浅草など、東京の街を舞台に駆け回る映像。
都会の空気感と楽曲の雰囲気が重なり、何度も繰り返し観たことを覚えています。
音楽だけでなく、映像を含めてひとつの作品として完成している。
この時点で、Vaundyというアーティストの表現力に驚かされました。
◆ギャップに魅了された「 不可幸力 」
続いて発表された「不可幸力」。
この曲もまた、私の中で強く印象に残っている楽曲です。
特に魅力を感じたのは、冒頭からずっと裏で鳴り続ける低音のリズム。
派手に前へ出てくるわけではないのに、曲全体を支えていて、自然と体が揺れてしまうような中毒性があります。
そして面白いのは「 東京フラッシュ 」とのギャップです。
「東京フラッシュ」ではリアルな東京の街並みを感じさせる映像だったのに対して、「不可幸力」のミュージックビデオは全編アニメーション。
そこに登場するカラスを通して、さまざまなメッセージや世界観が表現されています。
同じアーティストが作ったとは思えないほど、表現の幅が広い。
そこにもVaundyの大きな魅力があります。
◆音楽だけでは終わらないクリエイター
Vaundyのすごさは、楽曲のクオリティだけではありません。
彼は学生時代から楽曲制作を行い、自分の音楽を世の中へ発信していました。
まだ学生でありながら、音楽活動、ライブ、メディア出演などを並行して行っていたことにも驚かされます。
さらに、デザイン系の大学に通っていた経験を持ち、映像作品の制作にも深く関わっています。
作詞、作曲、編曲。
それだけではなく、映像やアートワークなど、作品全体を自分自身で表現する。
ただ曲を作る人ではなく、ひとつの世界を作り出すクリエイター。
それがVaundyという存在なのだと思います。
◆才能を認め合う存在「 藤井風 」

Vaundyを語る上で、音楽への向き合い方も外せません。
彼は同じ時代に活躍するアーティスト、藤井風さんへのリスペクトを公言しています。
どちらも独自の世界観を持ち、圧倒的な才能で音楽シーンを引っ張る存在です。
普通なら競い合うような関係にも見えますが、お互いの才能を認め合い、刺激を受けている姿はファンとしても非常に魅力的に感じます。
時代を作るアーティスト同士が、互いの存在を高め合っている。
そんな関係性にも、今の音楽シーンの面白さを感じます。
◆おわりに
学生時代から音楽を作り続け、今ではJ-POPという枠を超えてカルチャーそのものに影響を与えているVaundy。
彼の魅力は、歌が上手い、曲が良い、というだけではありません。
音楽、映像、デザイン。
すべてを含めて、自分の世界観を表現する力にあります。
新しい作品が発表されるたびに「 次は何を見せてくれるのだろう 」
と期待させてくれる存在。

2025年6月6日で25歳を迎えたVaundy。
まだまだ、これからの活躍が楽しみです。
本日もご拝読いただき、ありがとうございました。
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