俺のチャーハン🔥③ #51
今日もチャーハンが好きだ!
俺のチャーハン🔥シリーズ3弾目!
今回足を運んだのは大田区のお隣・神奈川県川崎市に程近い場所にある南六郷の町中華「 大枡(だいます)」です。
南六郷の住宅街にポツんとたたずむ。
そこは派手さはありませんが、長い時間を重ねてきたことが一目で分かる店構えです。
赤い暖簾をくぐると、店員さんの柔らかな
「 いらっしゃいませ!」
が迎えてくれます。
カウンターの鍋を振るう前の席を陣取り、もう気持ちはチャーハンに全集中。こういう空気を持つ店はそれだけで信頼できる。
そう感じさせる佇まいでした。
究極のパラしっとり。半チャーハンという名の主役

今回の目的は、もちろんチャーハンですがラーメンも注文。
大将が中華鍋を振るいチャーハンを炒め、女性の方がラーメンを仕上げる。炒める音、そして鍋と中華お玉のカンカンと当たる音は今日も最高なサウンドを奏でていました。
チャーハンはメニュー上で” 半チャーハン ”と表記されていますが、出てきた一皿は主役として十分すぎる存在感を放っていました。
レンゲを入れた瞬間に伝わるご飯の解け方。
粒立ちはパラパラ。それでいて、口の中に含むとお米の中にきちんと水分が残っているのが分かります。
卵はご飯一粒一粒を包み込むように絡み、具材は主張しすぎず、しかし確実に仕事をしている。
噛むたびに広がるのは、油の重さではなく、調理のバランスが生む旨味。
パラパラと、しっとり。そのどちらかに寄らない真ん中の美味しさ。
「 半 」という言葉が、ここまで無意味に感じられるチャーハンは久しぶりに出会いました。
価格は350円。
数字だけ見れば軽い一品ですが、満足度は明らかにそれをはるかに超えています。
450円の説得力! 生姜が導く醤油ラーメン

チャーハンの相棒に選んだのは醤油ラーメン。
こちらの価格は450円。今の時代、この数字だけで一度立ち止まってしまいます。
まずはスープ。
鶏がらベースの醤油味で、立ち上がる湯気の奥に生姜の香りがはっきりとあります。
主張しすぎないのに、確実に存在している生姜。
この一要素が、全体の輪郭をきれいに引き締めています。
麺は中細縮れの多加水麺。
モッチリとした食感で、スープをしっかりと持ち上げる。
すすった時の一体感が心地よかったです。
具材は、チャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、薬味葱。
いずれも奇をてらわない、王道の構成。
それぞれがスープの中で過不足なく収まっています。
450円という価格に理由を求める必要がない。
一口ごとに「 これでいい 」ではなく、「 これがいい 」と思わせる一杯でした。
チャーハンとラーメン。その往復運動
チャーハンを頬張り、ラーメンのスープを啜る。
油と醤油、生姜の香りが口の中で交差し、また次の一口へ自然と手が伸びます。
特別な演出はありません。ただ、食べることに集中できる時間がここにはある。
気づけばチャーハンは空になり、ラーメンのスープも、最後の一滴まで残っていませんでした。
完食・完飲という言葉が義務ではなく、自然な結果として訪れました。

おわりに

大田区南六郷の町中華「 大枡 」。
派手な看板も、流行りの仕掛けもありませんが、長く愛されてきた理由は、料理と空気の両方にしっかりと詰まっていました。
半チャーハン350円、醤油ラーメン450円。
この価格で、この満足度。
数字では測れない価値がありました。
南六郷を訪れる機会があれば、ぜひこの組み合わせを。
本日もご拝読いただき、ありがとうございました。
