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採用は、会社の未来を考える入口~マイステラリンクが向き合いたいこと~

会社を立ち上げて、この7月で12カ月目を迎えました。
目の前のご相談に一つひとつ向き合う中で、最近改めて考えていることがあります。

それは、マイステラリンクは何のために存在しているのか、ということです。

創業時にも、地方中小企業における採用や組織課題に向き合いたいという思いをnoteに書きました。

あれから12カ月。
実際に企業様や候補者様と向き合う中で、その思いは自分の中で強くなっています。


採用の相談の奥にある会社の課題と、感じる危機感


最近は地方の中小企業からのご相談も少しずつ、増えてきました。

お話をお伺いすると、採用だけでは解決できない課題に触れることも多くあります。そんななか、勝手ながら、危機感を抱くことがあります。

・社員の高齢化が進んでいる。若い方を採用したい。
・求人サイトに掲載しても、他社と横並びになり、条件面で負けてしまう。
・採用担当者が退職し、業務を引き継げる人がいない。
・本当は基本給を上げたいけれど、利益が十分ではない。
・価格転嫁も進まず、取引先や提供価値の見直しも進まず、次の戦略も打てていない。
・業務効率化を進めようとしても、現場から抵抗がある。

これらは別々の課題に見えて、実はすべてつながっています。

たとえば、仮に、業務効率化を進める経験者が入社したとしても、会社の中で、受け入れる準備ができていなければ、プロジェクトを進めることもなかなか至難の業です。

・経営側が、その人に何を託したいのかを言葉にできているか。
・目指したい「これからの未来」を、社内に伝えられているか。
・現場が変化を受け入れる土壌があるか。
・役割分担や期待値を整理できているか。

採用は、決して小さな投資ではありません。
だからこそ、曖昧にせず、受け入れる側の準備を整えていなければ、せっかく採用にかけた時間や費用を、会社の成長や変革につなげることが難しくなります。

採用だけでは解決できない課題が、会社の内側にいくつも重なっているということです。


先日、事業承継を控えた若い後継者の方とお話しする機会がありました。
・今後、どのように経営を担っていくのか。
・会社をどのような方向へ進めていくのか。

本来であれば向き合うべき大切なテーマであっても、
日々の業務や目の前の課題に追われる中で、考えることや話し合うことが、どうしても先送りになってしまう現実があるのだと感じる場面がありました。

・日々の業務を回すこと。
・目の前の売上をつくること。
・社員の雇用を守ること。

本当に大変な責任のあることです。
ひとり会社である私からすると、その責任の重さや覚悟には、心から畏敬の念を抱きます。

一方で、社員の高齢化、賃上げへの対応、業務効率化、利益、次の事業戦略、そして採用。

ひとつずつ向き合っていかなければ、
今後の方向性が変わらないままでは、
仮に、外から人を採用できても、すべてが解決するわけではないと思うのです。

どれほど優秀な人材を迎えたとしても、会社の中に変わる準備がなければ、その人が力を発揮したり、会社がほんとうの意味で変革することは難しくなります。

採用は、会社を変えるきっかけにはなります。
けれど、会社を変える主体は、あくまで会社自身なのだと思います。


採用は、会社の内側に向き合う行為であるということ


採用は、会社の外側に向けた活動に見えます。
けれど実際には、会社の内側の状態が、そのまま表に出る場でもあります。

例えば、求人サイトに求人を出す。
その瞬間に、給与水準、休日、働き方などの条件は、他社と比較されることになる。

一方で、求人を出すことをきっかけに、休日数や給与水準の見直し、福利厚生など、これまで手をつけられていなかった改善に取り組む会社もあります。

「今までは、こうだったけど、いまは、変わるためにこのように取り組んでいます」
・変わっていこうとする姿勢。
・現場の雰囲気。
・会社の方向性。

そうしたものが伝わるだけでも、「その変革に貢献したい」「力になりたい」と思ってくださる「同志」に、興味を持っていただけるかもしれません。

候補者は、求人票に書かれた条件だけを見ているわけではありません。

その会社が、これからどうなろうとしているのか。
自分の経験が、そこでどのように活かせるのか。
・・・自分の経験や価値観との共鳴が、生まれるのかを見ています。


「人が採れない」の前に、向き合うべきこと 


・人が採れない。
・若い人が来ない。
・良い人がいない。

「人が採れない」と考える前に、
まずは自社の現状と、未来に向き合い、「前提となる課題は何なのか」「いまのリソースでは解決できないのか」に向き合うことが必要だと思っています。

そして、人を迎え入れ、その人が力を発揮できる状態になっているかどうか。

厳しい言い方かもしれませんが、何も変わろうとしないまま、採用だけで状況を変えようとすることには限界があります。


最近の採用支援で感じたこと


最近、クライアント企業の面接に同席する機会がありました。
企業側のお話、候補者の方から伺った面接後の感想。そして面接の場で伺ったお話。

それぞれの言葉や情報を受け取る中で、断片的だった課題が、少しずつ立体的に見えてくる感覚がありました。

目指している未来がある。
けれど、そこに向かうには、過去から積み残されてきた課題もある。
組織体制、制度の整備、意思決定のあり方、関係者との調整。
その会社が次のステージに進むためには、越えなければならない壁がいくつもある。

そうした背景を理解したうえで、エージェントとしての活動に向き合うと、「人材紹介」は、単に条件に合う人を検索しご紹介することではないのだと感じます。

企業が抱えている課題を理解し、その課題に対して、どんな経験や視点を持つ方であれば力になれるのかを考えること。
そして、その方にとっても、その挑戦に意義があるのかを考えること。

企業の良い面だけではなく、これから向き合うべき課題も含めて共有し、
それでも「自分の経験を活かして、この変化に関わりたい」と思ってくださる方を探すこと。

それは、単なる採用のお手伝いではなく、会社の未来に向き合う「同志」を探すことに近いのかもしれません。

実際に入社された方が、企業の課題を自分ごととして受け止め、頑張ってくださっている姿を見ると、人材紹介は難しいけれど、本当に誇りであり、素敵な仕事だと感じます。


マイステラリンクが向き合いたいこと


私がマイステラリンクを立ち上げたのは、単に求人と人をつなぐためだけではありません。

・都市部で経験を積んだ人材と、地方で変わろうとする企業をつなぎたい。
・採用をきっかけに、企業が次の一歩を踏み出す支援をしたい。
・人と組織の間にある課題を丁寧に言語化し、組織の内側からの活性化にも関わっていきたい。
そんな思いがありました。

採用は、あくまで入口です。
会社自身の「現状」と「課題」に向き合い、それぞれを言語化し、解決策をともに考え、会社自身が変わる準備のお手伝いをしていくこと。

外から人を採用することは、会社を変えるきっかけになります。
でも、人を採用するだけで、会社が変わるわけではありません。

・新しく入った人が力を発揮できる環境。
・現場が変化を受け入れる土壌。
・前提として、経営側が現状に目を向け、何を変え、何を守るのかに向き合っていただくこと。

そうした積み重ねがあって、
採用は本当の意味で、「会社の力」になるのだと思います。

そのために、マイステラリンクでは、
単に候補者をご紹介するだけでなく、課題の整理や、本当に人を採用するべきなのか、採用するならばどんな人材がよいのかといった、言語化を大切にしています。

・採用で解決できる課題なのか。
・組織の中で先に整えるべきことがあるのか。
・その方に何を託し、どのような環境で力を発揮してもらうのか。
採用・組織・役割設計の観点から、一緒に整理していくことも、マイステラリンクが大切にしている関わり方です。

また、人材紹介や採用業務の伴走だけではなく、
今いる社員の方が、在籍している会社で、どのようにキャリアを積んでいくのかを、組織のビジョンと紐づけて見つめ直す機会づくりも行っています。

ご面談の中では、周囲からの期待とのギャップ、日頃の人間関係の悩み、マネジメントでの葛藤、定年までのモチベーションなど、社員の方が普段は言葉にしづらい思いに触れることがあります。

そうした一人ひとりのお話に、外部のメンターとして向き合うこと。
これまでの歩みと、現職での「これから」を丁寧につないでいくこと。

ご面談後に、「明日から、やってみようと思います」と明るい表情が見えると、とても嬉しく感じます。
それもまた、風土改革や、組織の内側からの底上げにつながるのではないかと実感しています。

きれいごとだけではなく、変わることの難しさも感じています。それでも、変わろうとする企業と、その変革に関わりたい方を、つなぎ、応援したい。

正論を外から押しつけるのではなく、現実の制約を理解しながら、一緒に整理していくパートナーのような存在でありたいと思っています。

外から人を迎える採用支援と、今いる人が力を発揮するためのキャリア支援。 一見すると、異なる方向を向いている支援のように見えるかもしれません。

けれど、どちらも根底にあるのは、人と組織がよりよくつながり、企業の中で一人ひとりが力を発揮できる状態をつくることです。
私は、その両方から、人と組織の間にある課題に向き合っていきたいと思っています。

採用は、会社の未来を考える入口です。

マイステラリンクはこれからも、単に人を紹介する会社ではなく、変わろうとする企業とともに、採用や組織づくりを通じて、次の一歩に向き合っていきたいと思います。


<ご参考記事>
創業時の思いや、これまで大切にしてきた支援の考え方については、こちらの記事にも書いています。

「うちの状況も一度聞いてほしい」と感じてくださった方は、どうぞお気軽にご連絡ください。30分のオンライン相談を実施しています。

ご相談フォーム:

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe_b12obIl9lR_aJVLtrWHdVaNf5mAjXOaxaruGMUchxuhXig/viewform

採用や組織づくりの壁打ち、エージェントとの付き合い方の見直し、
採用代行(RPO)、スポットでの「助っ人人事」としての実務サポートなどのご相談なども承っています。

■自己紹介
・広島県呉市出⾝。⼤阪⼤学⼈間科学部卒業。
・国家公務員として厚⽣労働省で医療⾏政業務に従事したのち、⼈材紹介業界へ転⾝。
・東京で、⼤⼿⼈材紹介会社(株式会社リクルートキャリア)、ミドル〜ハイキャリアのサーチ型の⼈材紹介会社の執行役員を経験した後、地元・広島の地⽅活性化に貢献したいと、広島へUターン。
・都心部と地方の採用支援に9年ほど関わってきました。
・国家資格キャリアコンサルタント。3千⼈のキャリア⽀援の実績あり。

広島県移住メディアHIROBIROインタビュー記事はこちら
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