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【小説】Lv6 挑戦状!|先生、冒険の続きを。~31年目のサンスーファンタジー~|第1章 冒険への誘い 編

【これまでのお話】


Lv6 挑戦状


世の中には、

どうしても
戦わなければいけない
瞬間がある。


それは、
社会だったり、
目の前の高すぎる壁だったり、

あるいは、
弱気になってしまう自分自身だったり。

僕たちが、
そんな『勝負の本質』を学んだ原点。

それは、先生のニヤリとした
悪戯っぽい笑顔とともに、
突如として教室に提示された、


一通の『挑戦状』だった。



新しいクラスが始まって
しばらく経ったある日の学活。

教壇に立った先生は、
まるでゲームのイベントを
発生させるかのように、
ワクワクした手札(カード)を
僕たちの前にバシッと差し出してきた。

「隣の4年3組に
『挑戦状』を出すぞ!!」


「挑戦状―――!?」


僕たち、
33人の子どもたちは、
一斉に目を丸くした。

学校生活の中で、
聞いたこともない不穏で、
けれど最高に刺激的な響き。

「えっ、何の挑戦状??
決闘でもするの!?」


ざわざわと騒ぎ出す僕たちに向かって、
先生はさわやかに、

そしてマグマのような熱さを秘めた声で、
こう言ったんだ。

「サッカーの挑戦状だ!!」


先生の頭の中には、
僕たちをさらに一歩先へと進めるための、
壮大な『戦略図』がすでに描かれていたらしい。

4年4組には、

サッカーが得意で足の速い
『強キャラ』もいれば、

運動が苦手でボールに触るのすら怖い
『初期ステータス』の仲間もいる。

「それでいいんだ」


と先生は言った。

足の速い奴が前線を走り、
苦手な仲間をみんなでカバーし、
お互いを全力で助け合う。

一人ひとりの凸凹(でこぼこ)
をパズルのように組み合わせたとき、
僕たちはどこよりも強いチームになれる。

「それこそが、4年4組の
『最強のフォーメーション』
なんだ」


先生の言葉に火をつけられた僕たちは、
本当に、隣の4年3組へ向かって
サッカーの挑戦状を叩きつけた。

相手のクラスもまた、
その熱に引っ張られるように
挑戦を受け入れ、
『僕たちの初めての公式戦』が
実現することになったんだ。

正直に言うと、
僕はサッカーが大の苦手だった。

足は遅くて内股だし、
リフティングなんて
調子が良くて5回くらいだ。

ヒーローになって
シュートを決めることなんて、
逆立ちしたって無理だった。

けれど、
僕にはできることが一つだけあった。

それは、
先生が毎日の昼休みに、
あの『容赦なきキックオフ』の
中で教えてくれたこと。

誰よりも泥だらけになって、
一生懸命に、必死でボールを
追いかけること。


それだけは、
だらしなキングの僕にだって、
絶対にできる。

中には、サッカーなんて
やりたくない人もいたかもしれない。

自分の下手さに、
足がすくんでしまう人もいたかもしれない。

でも、先生が本当に僕たちに教えたかったのは、サッカーの技術なんかじゃ断じてなかったんだ。

何事にも、全員が本気で、
一生懸命に取り組むチーム。

その心が一つになった状態こそが、
どんな戦術よりも、
どんな天才プレイヤーよりも強い

『最強のフォーメーション』


なんだということ。

青空の下、泥だらけになって
ボールを追いかけたあの日。

一通の挑戦状を通じて、
僕たち4年4組のパーティーは、
また一つレベルを上げた。

誰も見たことのない
強くて優しいチームへと
進化していったんだ。


ユーチたちは
『最強のフォーメーション』
の心得を手に入れた!

Lv6:挑戦状! 完 / Lv7へ続く


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