【怪物と戦う者は、自らも怪物にならないように気をつけよ】
この言葉は、哲学者ニーチェが残したものです。
彼は人間の持つ恐ろしい本質を見抜いていました。
人は、悪と戦っているつもりでも、憎しみや復讐に支配されると、いつのまにか、自分自身が怪物になってしまう。
だからこそ、ニーチェはこう語りました。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」
悪と戦うとき、まず人は自分の心を疑わなければならない。
私は、この二つの言葉は切り離せない一つの教えだと思っています。
私は40代の頃、この言葉に初めて出会いました。
あまりにも衝撃的で、不思議な言葉だと思いました。
当時は、「怪物」と言われても、自分には無縁の話だと思っていました。
私は64年生きてきて、この言葉の意味が少しずつ分かるようになりました。
人を許せないと思ったこともあります。
理不尽なことをされ、「絶対に忘れない」と心に誓ったこともありました。
けれど、その相手のことを考え続けている間、一番苦しんでいたのは相手ではありません。
私自身でした。
憎しみは、相手を傷つける前に、まず自分の心を少しずつ蝕んでいきます。
だから私は思います。
怪物とは、特別な悪人ではありません。
怒りや嫉妬、復讐心に心を支配され、本来の自分を見失った姿なのだと。
だから悪と向き合うときほど、自分の心を見つめることが大切なのだと思います。
相手を変えることは難しくても、自分の心の持ち方は選ぶことができます。
そして、自分の心を守ることができる人は、最後まで人としての優しさを失わずに生きていけるのではないでしょうか。
私はもう、誰かを打ち負かすために生きたいとは思いません。
怪物と戦うよりも、人としての優しさを失わない人生を歩んでいきたい。
それが、64年生きてきた私が、たどり着いた一つの答えです。
今日ご紹介したいクリエイター
最近ご縁をいただいたクリエイターさんの記事です。
私は「いい記事だな」と感じたものを、自分なりの感謝を込めて紹介しています。




Photo & philosophy donchan
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