俺のチャーハン🔥⑥ #144
シリーズでお届けしている「 俺のチャーハン 」。
第6回目の舞台は、石畳の路地と大人の空気が漂う街・神楽坂。
今回訪れたのは、東京チャーハン界の聖地とも呼ばれる超人気店「 龍朋 」です。
東京メトロ東西線・神楽坂駅2番出口から徒歩1分。
駅から歩いて路地を一本入った坂道を下った左手にお店はあります。
アクセス抜群の立地ながら、店の前には平日休日問わず長蛇の列。
私が訪れた日は雨が降っていたのですが、雨の日でさえ龍朋のチャーハンを求めて人が並ぶ光景を見れば、この店がどれだけ愛されているのかすぐに分かります。
神楽坂といえば、おしゃれなカフェや和モダンな名店が並ぶ洗練された街。
このギャップだけでも、もう惹かれてしまうんです。
◇坂を下った先に広がる“ 熱気 ”

階段を降りて店内へ入ると、そこには満席の活気。
厨房からは絶え間なく中華鍋を振る音が響き、店員さんの威勢の良い声が飛び交っています。
「 うまい店に来た。」
そう感じさせる空気が、店全体に流れていました。
回転は驚くほど早いのですが、不思議とせかせかした雰囲気はなく、
むしろ全員が並んでいる時からガラス越しに見えるチャーハンを食べるお客さんを横目に見ながら、その一皿を楽しみに待っている高揚感があります。
そして席に座り、迷わずチャーハンを注文。
鍋がカンカンと鳴る音。
目の前で次々と完成していく料理。
待ち時間すら、エンタメです。
◇パラパラ信仰を覆された“ しっとり系 ”の完成形

運ばれてきたチャーハンを見た瞬間、まず感じたのは存在感。
こんもりと盛られた黄金色のチャーハン。
ラードをまとったお米の一粒一粒が艶やかに光り、目視だけで美味しいです。
そして早速一口。 驚きました。
私はこれまで、どちらかと言えば“ パラパラ系至上主義 ”でした。
チャーハンとは、米粒がほどけるように軽く仕上がっているもの。
そう思っていました。
しかし、龍朋は違いました。
龍朋はしっとり系なのに、重くない。
お米一粒一粒に旨味がしっかり染み込み、ラードのコクが全体を包み込んでいます。それでいてベチャつきは一切なく、レンゲを持つ手がが止まりません。
口の中でほぐれるたびに、醤油の香ばしさとチャーシューの旨味がじゅわっと広がるのです。
「 しっとり系チャーハンって、ここまで完成度が高くなるのか… 」
チャーハンの価値観を変えられる、衝撃的な一皿でした。
◇このチャーハンの主役は、間違いなく“ 焼豚 ”
そして龍朋を語るうえで欠かせないのが、
圧倒的存在感を放つチャーシューです。
一般的なチャーハンに入っている細切れの焼豚ではありません。
龍朋の焼豚は、ゴロゴロ系。
本当にゴロゴロ入っています。
レンゲを入れるたびに肉に当たるレベル。
しかも、その一つひとつがしっかり肉厚。
噛むたびにジュワッと旨味が広がり、
まるで「 チャーハンのおかず 」として成立しているほどの存在感です。
米、卵、焼豚。
この三位一体のバランスが本当に素晴らしいのです。
チャーハンなのに、どこか肉料理を食べている満足感まである。
これが龍朋の唯一無二の魅力だと思います。
◇濃厚スープが、最後の一撃を決めてくる

そして忘れてはいけないのが、セットのスープ。
一般的な町中華のあっさりスープとは違い、
龍朋のスープは豚骨ベースの濃厚タイプ。
しっとり系チャーハンのコクを受け止めながら、
さらに旨味を押し上げます。
チャーハンを頬張る。
熱いスープを流し込む。
この往復運動が、止まりません。
もはや脇役ではなく、チャーハンと一緒に完成する“ もう一人の主役 ”です。
◇神楽坂で出会った、“ 記憶に残るチャーハン ”

龍朋のチャーハンは、ただ「 美味しい 」で終わる一皿ではありません。
パラパラだけが正義じゃない。
チャーハンには、まだまだ奥深い世界があります。
そう思わせてくれる一皿です。
神楽坂という洗練された街の中で、今日もきっと行列ができている。
それは、一度食べた人の記憶に強烈に残るからなのかもしれません。
並んででも食べたい。
また無性に食べたくなる。
そんな“ 中毒性 ”を持ったチャーハンの名店でした。
次はどこのチャーハンに出会えるのかーーー
俺のチャーハン探しの旅は、まだまだ続きます。
本日もご拝読いただき、ありがとうございました。
