【英検準1級】熟語シリーズ⑤:take系の違いを図解で整理してみた
今回はtakeです。
突然ですが、take offって何個意味がありますか?
「離陸する」はすぐ出てくる。でも「脱ぐ」「急増する」「逃げる」……気づいたら4つも5つも出てきて、どれが試験で問われるのか迷ったことはないですか?
takeは特に一つの熟語が複数の意味を持つケースが多く、
「知ってるつもり」が一番危ない動詞かもしれません。
私のマル秘メモを整理してみると、take系も多くの語が選択肢として
登場していました。今回もペンギンキャラクターのイラストで
コアイメージごとに整理してみました。図は3枚に分けています。
私のマル秘メモをもとに英語検定準1級試験に登場したtake系熟語ランキング
※★は私のマル秘メモをもとに、選択肢への登場回数と正解回数を独自にランキングしたものです。

★★★★★ take off/ 離陸する、脱ぐ、急増する、逃げる
offは「分離・離脱」のイメージ。地面や体や場所から離れていく感覚です。
As soon as the alarm went off, the suspect took off down the street.
(警報が鳴るとすぐに、容疑者は通りを逃げ去った)
💡 意味が多すぎて混乱しやすい語:
「離陸する」「脱ぐ」「急増する」「慌ただしく立ち去る・逃げる」
と4つの意味があります。
「逃げる」というより「急いで飛び出す・立ち去る」というニュアンス
が正確で、英検では予定外に急発進するような文脈でも登場します。
全ての意味を押さえておく必要があります。
💡 take offが繰り返し出る理由:
「離陸・脱出・急増」というテーマはニュース・社会系の長文と相性がよく、語彙問題でも幅広い文脈で使いやすいため、繰り返し出題されていると考えられます。
★★★★ take on/ (仕事・責任などを)引き受ける、請け負う、雇う、〜の姿をする
onは「接触・追加」のイメージ。新しい責任や役割が自分にくっついてくる感覚です。
She decided to take on more responsibilities
at work after her promotion.
(昇進後、彼女は仕事でより多くの責任を引き受けることにした)
💡 「〜の姿をする」という意外な意味:
長文では「The creature took on the appearance of its surroundings.
(その生き物は周囲の外見を取った)」のような形で登場しています。
「引き受ける」とは全く違う意味のため、文脈判断が重要です。
💡 take overとの違い:
take overは「完全に支配・占領する」という強引な引き継ぎのイメージ。take onは「自ら引き受ける」という主体的な意志のイメージです。
★★★★ take in/ 〜を見る、理解する、(衣服などを)詰める、(色や名所を)見て回る、楽しむ
inは「内側への取り込み」のイメージ。
情報や景色を自分の中に取り込む感覚です。
During the trip, they wanted to take in as many sights as possible.
(旅行中、彼らはできるだけ多くの名所を見て回りたかった)
💡 意味の幅が広い語:
「理解する」「楽しむ」「詰める」と一見バラバラに見えますが、
全て「内側に取り込む」というコアイメージから派生しています。
さらに注意したいのが受動態の be taken in。
「一杯食わされる・騙される」という意味になります。
She was taken in by his story.
(彼女は彼の話に騙された)
のように使われ、英検レベルでは要注意の表現です。

★★★ take up/ (趣味などを)始める、(時間・場所を)取る、占める
upは「上昇・開始」のイメージ。新しいことを始めて上に向かっていく感覚です。
After retiring, he took up painting as a new hobby.
(退職後、彼は新しい趣味として絵を始めた)
💡 take onとの違い:
take onは「責任や仕事を引き受ける」という義務感のイメージ。
take upは「趣味や活動を新たに始める」という自発的な楽しみの
イメージです。
★★ take after/ 〜に似ている、(人)を見習う、〜の後を追う
afterは「後・追跡」のイメージ。親や誰かの後ろ姿を追いかけて
似ていく感覚です。
She really takes after her mother in personality.
(彼女は性格が本当にお母さんに似ている)
💡 come afterとの違い:
come afterは「物理的に後を追いかける」イメージ。
take afterは「外見や性格が似ている」という抽象的なイメージです。
同じafterでも動詞が変わると意味が大きく変わります。
★★ take over/ 〜を引き継ぐ、〜を乗っ取る、〜を占領する、運転を代わる
overは「越える・支配」のイメージ。誰かの上に乗り越えて
支配する感覚です。
The new manager will take over the project next month.
(新しいマネージャーが来月プロジェクトを引き継ぐ)
💡 take onとの違い:
take onは「自ら主体的に引き受ける」イメージ。
take overは「強引に代わる・支配する」イメージです。
また「運転を代わる」という意味でも使われ、
Can you take over driving for a while?
(しばらく運転代わってくれる?)
のように日常会話でも頻出です。
📝 参考:長文で登場したtake系熟語
語彙問題の選択肢ではなく、長文の中で登場したtake系熟語です。
ただし語彙問題でも出題される可能性があるレベルの表現のため、
知っておくと読解だけでなく語彙問題の助けにもなります。

take hold/ 定着する、根付く、広まる
習慣・アイデア・流行などが「定着して広まる」という意味で使われます。長文だけでなく語彙問題でも十分狙われるレベルの熟語です。
Once the idea took hold, it spread rapidly throughout the organization.
(そのアイデアが定着すると、組織全体に急速に広まった)
take back to/ 〜に持ち帰る
The researchers decided to take the samples back to the laboratory
for further analysis.
(研究者たちはさらなる分析のためにサンプルを研究所に
持ち帰ることにした)
まとめ:整理してみて気づいたこと
take系を並べてみると、take off・take on・take in・take upと
「知ってる語ばかり」と思いませんでしたか?
実はそれが一番の落とし穴かもしれません。
「知ってる」と「試験で正解できる」は別の話で、
take offの「逃げる」やtake inの「楽しむ」など、
メインではない意味で出題されると急に選べなくなるのが
take系の難しさです。
come系・go系・fall系とシリーズを重ねるうちに、
「あれ、これ前に出てきた熟語に似てるけどどっちだっけ?」
という場面が増えてきますよね。
私もtake onとtake overの違いを改めて確認して、
「あ、そうやったな」と思い直したところです。
