Twitterホロコースト否定論への反論(39): 6桁の刺青でも被害者は600万人?
目次
1.アウシュビッツのプレートの修正
2.切り離されたクレマⅠの煙突?
3.窓付きガス室のドアがペラペラ?
4.ロイヒターレポート
5.イギリス政府による嘘の疑惑
6.最初のホロコーストの流言
7.アウシュビッツのプール、病院など
8.Arbeit macht frei.
9.ワールド・アルマナックのデマ
10.赤十字統計のデマ
11.赤十字が死の収容所を視察?
12.チャーチル、アイゼンハワー、ドゴールの回想録には書かれていないガス室?
13.エリー・ヴィーゼルはガス室について言及しなかったのか?
14.エリー・ヴィーゼルは偽者?
15.より多くのヴィーゼルもの
16.アウシュビッツの暗号解読
17.生存者はガス室を見たり聞いたりしなかったのか?
18.アンネ・フランクの日記
19.ラッシニエはアウシュビッツのガス室を否定した。それともティース・クリストファーセンか?
20.ラーソンのデマ
21.偽物、信用できない、間違った目撃者
22.ガス室の壁に引っ掻き傷?
23.ダッハウのガス室、ブロシャートの手紙
24.生存者のリーバーマンとアウシュビッツのオーブン
25.ラシャウト文書
26.ホロコーストの偽写真?
27.科学がホロコーストを論破?
28.ブリタニカでガス室についての言及はないのか?
29.リストジェフスキー先生?サイモン・ウィーゼンタールのノルマ?
30.アウシュビッツでは小さな子供や人は仕事に不向き?
31.ユダヤ人はホロコーストについて嘘をつくのか?
32.確定した死亡者数?
33.ヒルバーグと有名な証人は、ツィンデル裁判で嘘つき、詐欺師であることを示したのか?
34.シンドラーのリストはフィクションの話?
35.ブルーノ・バウムはアウシュビッツで偽のプロパガンダが作られたことを認めたのか?
36.変わり続ける収容所の死の犠牲者数?
37.ソ連だけが見つけた死の収容所?
38.リックのホロコースト否定
39. 6桁の刺青でも被害者は600万人?
▼翻訳開始▼
39.6桁の刺青でも被害者は600万人?
否定派の主張:

ツイート:ナンバーは偽造だ。
画像内:もし600万人のユダヤ人が「死のキャンプ」で殺されたのなら、なぜ彼らのタトゥーには6桁の数字しかないのだろうか?
簡単な反論:ナチスの犠牲者のうち、アウシュビッツの収容者だけが入れ墨をしており、アウシュビッツの収容者の登録数は100万人をはるかに下回ることは明らかで、したがって6桁の数字は十分すぎるほどである。
更なるコメント:このミームを投稿する人は、基本的にこう言っているのだ。「ホロコーストの基本的なことを数分もかけて調べようとは思わないが、それでもこの話題について非常に重要なことを言いたい!」ということである。
このミームの前提を紐解いてみよう。
ホロコーストのユダヤ人犠牲者はみな刺青をしているはずだ。
すべてのユダヤ人犠牲者は収容所を通ったはずだ。
ユダヤ人収容所の収容者は皆、刺青を入れているはずだ。
この3つの前提は、明らかに間違っている。
ユダヤ人犠牲者の大部分は、そもそもどんな立場であれ、収容所にいたことはない。それは基本的な知識だ。200万人以上が大量殺戮やゲットーでの餓死などで死んでいる。
どんなまともな歴史書でも、囚人に刺青を入れる習慣はアウシュビッツの収容所群にだけ限られていたことを教えてくれる。そして、すべての受刑者にというわけでもない。
アウシュヴィッツで刺青を入れた囚人のカテゴリーを紹介しよう(T.イワシュコ、『アウシュビッツ1940-1945における「収容の原因と囚人のカテゴリー」。収容所史における結びつきのある問題』, vol. II, 1995, pp. 18ff.; 国際追跡サービス, 「強制収容所における囚人数の割り当て...」, 1965, pp. 2ff.:)
1941年秋のソ連軍捕虜と、1942年のその他の、主に病気や衰弱した収容者(胸に入れ墨)。
1942年春に新しく到着したユダヤ人登録囚人全員。
1943年春に登録されたすべての収容者(いくつかの例外を除く)。
刺青を入れなかった特定のグループ(1942年に一般の囚人とは別に、上記を除く)
労働キャンプに送られる前に一時的に居住していたにもかかわらず、キャンプに正式に登録されなかった人々(いわゆる通過ユダヤ人)。
ドイツ人捕虜。
いわゆる再教育の囚人。
そして、明らかに、労働に適さないとして選別され、到着時にガス処刑されたユダヤ人強制送還者は、収容者として登録されることもなく、したがって、収容所番号も発行されず、刺青も入れられることはなかった。彼らは130万人の強制送還者のほとんどを占め、収容所の犠牲者のほとんどを、収容者になることなく占めたのである。
アウシュビッツでは、全部で約40万個の収容所番号が発行された。女性、男性、ソ連軍捕虜、ロマ人、再教育の囚人にはそれぞれ別のシリーズがあり、ナチスはユダヤ人強制退去者のために時々新しいシリーズ(例えば「A」「B」の文字で始まるシリーズ)を使用したので、実際の入れ墨の数は30万人に達することはなかった。実際、最も発行数が多かったのは「202499」(男性用一般シリーズ)であった。
このようなミームを投稿する人は、まったく無知な人か、人を欺く人、おそらくその両方であることは、もう痛いほどわかっているはずだ。
追記:面白いことに(あるいは悲しいことに)、間抜けな否定派の中には、十分に文書化されているにもかかわらず、刺青を全面的に否定する人さえいいる。
▲翻訳終了▲
アウシュヴィッツ収容所収容者の生存者の刺青について、ナチスの強制収容所囚人の人は全員入れ墨を入れられていたと誤解している人は実際多いようです。刺青はアウシュヴィッツだけであり、これはアウシュヴィッツで発明されたものだからです。当然ですが、記事にある通り、囚人登録されずにガス室送りになったユダヤ人には刺青ナンバーなど発行されていません。
記事にある通り、六桁で十分なのはちょっと調べればわかる話なのに、バカな否定派の人たちはほんとに調べないのですね。
さてこの39番目の記事で、Twitter否定論への反論シリーズは終了です。元のTwitter否定論のいくつかは、アカウント名を変えたアドレスで今もTwitter上でそのいくつかを見ることができます。大して拡散はされていない様子ですが、ホロコースト否定論への規制がTwitter上で厳しくなる以前は、もっとあったのだと思われます。
この39ツイートの否定論への反論だけでも、その反論にはかなりの分量を費やさざるを得ないのが、ファクトチェックの悲しいところなのですが、細かい否定論はまだまだ膨大な量があります。それらを全部反論し尽くすなんてできないほどかもしれませんが、こうやって反論を示しておくことは、私自身は大事なことではないかと考えます。
