2025年度版|プロゲーマーも参加する(ほぼすべての)格ゲーの大会やルール、賞金のまとめ記事
各タイトルの公式大会やプロリーグのルールなどについてまとめました。また、賞金額やプロゲーマーの生計の立て方についても触れます。
2026年度の情報はこちら
Ⅰ格ゲーのトーナメントシーンの共通部分
①コミュニティ大会への依存度が高い
格闘ゲームはコミュニティ大会に依存してトーナメントシーンが維持されています。
世界中のコミュニティ大会(オープントーナメント)に依頼を出して、上位入賞者へのポイント付与や、優勝者を公式世界大会に招待する形式を採用しています。
つまり、世界一を決めるための公式大会は行われていますが、その出場権の多くはコミュニティ大会での成績で決定されるということです。
日本国内であれば公式大会(主にオープントーナメント)が行われますが、主なルールはコミュニティ大会と同様となります。
そのため、プロゲーマーやプロを目指すプレイヤーは世界中の大会を回りポイントや出場権獲得を目指します。
ストリートファイターに関してはパンデミック以降(おおよそ2020年)は公式オンライン大会を重視していますが、コミュニティ大会を含めたオフライン大会を使った予選も並行して実施しています。
また、スマブラは公式大会以上にコミュニティ大会での実績がプロとしての評価につながるため、コミュニティへ依存度がより高いです(詳細は後述)。
②共通のルール
基本的にはオープントーナメントかつダブルエリミネーション形式が採用されます。基本的には2本先取でそのプレイヤーの勝利となり、上位の試合では3本先取になります。
ただし、タイトルによっては全試合3本先取のタイトルもありますので、各大会のルールを確認してください。
また、プロリーグのような上位プレイヤーを集めた大会は、ルールが異なる場合が多いです。
③格ゲープロの収入
格ゲープロの収入源は大会の賞金だけではなく、スポンサーやチームから支払われる賞金や配信での投げ銭や広告収入が多くの割合を占めています。
そういう意味ではプロゲーマーはストリーマー的な活動もしています。
スマブラは公式大会の賞金はなく、他の格ゲーでもスト6の優勝賞金100万ドルや餓狼伝説CotWの優勝賞金150万ドルを除けば賞金額が少ないため、賞金だけでは食べていけるプレイヤーはいないといっても良いでしょう。
ⅡスマブラSPの場合

①コミュニティ大会がメインのプロシーン
スマブラの場合、コミュニティのトーナメントシーンは1vs1でアイテムなし、ステージギミックが小さいステージが採用され、選手の間でステージを選択するルールとなっています。
大会によって使用可能なステージが異なる場合も多く、新作発売直後はその傾向が強かったです。
そして、プロを中心とした競技プレイヤーはコミュニティ大会での結果をもとに実績や人気を得てプロゲーマーとなる点が特徴的です。
スマブラSPは全世界で3,588万本売れています(2024年12月現在)。
国内でさえ802万本(2024年12月現在)の販売実績があるソフトです。
そのため、1vs1を競技的に行うプレイヤーの割合が少なくてもスマブラのルールを知っているプレイヤーの数が多く、競技的にスマブラSPを遊ばないプレイヤーでもルールは分かっている点が強みです。
大会配信はもちろん、プロプレイヤーの配信や動画を見る人が多いため、大会を見る人が増えやすいのだと思います。
加えて、世界中で大小問わずコミュニティ大会が行われており、そのコミュニティ大会を配信するチャンネルの運営者もいます。
大型大会だと配信の合計同時接続で10万人を超えることがあり、アップデートが行われなくなっても人気が衰えていないどころか、大会参加者や視聴者が増えている状態です。
日本の場合は篝火(最大2500人規模)やウメブラ(1300人規模)の大会が年に数回開催されており、海外でもアメリカでは同規模、もしくは大規模な大会が開催されております。
すべて非公式のコミュニティ大会であり、その他にも大小さまざまな大会が行われています。
特に日本では南関東以外の地域でも100~500人規模の大会が年に数回ずつ開かれているため、選手が出場できる大会に困らないというのも強みです。
②主な国内配信団体
Ⅲストリートファイター6

①オープン大会

格闘ゲームの元祖であるストリートファイターⅡの最新作であり、前作ストリートファイターⅤを含めて格ゲープロシーンの源流となったタイトルです。
2025年12月時点で、全世界600万本、国内100万本売り上げていました。
大会名はカプコンプロツアー(CPT)で決勝大会はカプコンカップです。他タイトルと異なり、コミュニティ大会の依存度が少ないタイトルとなります。
賞金総額が全格ゲーの中で2番目に多く、2025年度は賞金総額200万ドル(2億8000万円)であることがアナウンスされています。
2023年度はカプコンカップだけで賞金総額200万ドル、2024年度でさえカプコンカップだけで賞金総額128万ドル(1億7920万円)が用意されました。
現在は8つのオフライン大会を除き、すべてオンラインでの開催です。
オンライン大会は国内の場合カプコン主催で行われる公式大会であり、各地域ごとに複数回予選を行い、そのチャンピオンがカプコンカップ出場権を獲得します。
2019年までは世界各地のコミュニティ大会や国内公式大会などでポイントを獲得する形式でした。
日本在住の場合は日本だけでオンライン予選が行われるので、海外遠征をせずにカプコンカップへ出場が可能です。
②プロリーグ

2025年現在、格ゲーでは唯一トッププレイヤーを集めた公式リーグが存在します。
名称はストリートファイターリーグ。プロライセンス無しでもチームに所属できればリーグ参加が可能です。
日本の場合、1チーム4名編成で12チームがリーグに参加しております。
チーム数は少ないですが、アメリカ(7チーム)とヨーロッパ(6チーム)にもリーグがあり、それぞれのリーグチャンピオン同士で世界大会も行われます。
詳細な大会ルールは以下の記事をご覧下さい
Ⅳ鉄拳8

前作の鉄拳7は全世界売り上げ1200万本弱を達成したモンスタータイトルです。
大会名は鉄拳ワールドツアー(TWT)で決勝大会はTWTファイナルです。
2024年度の世界大会では優勝賞金10万ドル、賞金総額は30万ドルでした。
それとは別に、公式認定オフライン大会に賞金を提供しており、マスターと呼ばれる10以上の重要大会には6000ドルずつの賞金提供、チャレンジャーと呼ばれる10以上の大会には2000ドルずつの賞金提供が行われています。
鉄拳はオフライン大会が主戦場であり、世界中のコミュニティ大会でポイントを獲得し、ポイント獲得上位者が決勝大会へ進む形式です。
オフライン大会はの規模によって大会にランクが付けられ、高いランクほど高いポイントが得られます。
また、16名以上の大会であればポイントが付くため、小規模大会でも出場する価値があります。
そして、大会参加数に制限はありませんが、ポイント申請できる大会数に上限があるため、コミュニティ大会が少ないエリアが不利になりにくいです。
日本在住の場合は日本のオフライン大会だけでポイントを集計するカテゴリーがあるので、海外遠征をせずにTWTファイナルに出場できます。
大会ルールの詳細はこちらをご覧ください。
Ⅴギルティギア・ストライブ

発売5年目になる作品ですが、EVOの参加者が3年連続2000人を超えており、2025年現在でもアップデートも継続している長寿タイトルとなりました。
大会名はアークワールドツアー(AWT)で決勝大会はAWTファイナルとなります。
2024年度の決勝大会の賞金総額は10万ドル、優勝賞金は5万ドルでした。
ギルティギアもコミュニティ大会を中心としたオフライン大会が主戦場です。
オンライン大会もありますが、数が少なく、ポイントも低めなためオンライン大会での成績が重視されます。
公式大会のAWTは開発と販売を行うアークシステムワークが販売、もしくは開発に携わっているゲームタイトルの合同大会であり、開催年度によって大会タイトルに違いがあります。
Ⅵグランブルーファンタジーヴァーサス:ライジング
シリーズ2作目であり、2023年12月発売の新しいタイトルです。
シリーズ1作目も2020年2月発売のグランブルーファンタジーヴァーサスであるため、シリーズ単位でも新しいタイトルとなります。
2024年度の決勝大会の賞金総額は10万ドル、優勝賞金は5万ドルでした。
ギルティギアもコミュニティ大会を中心としたオフライン大会が主戦場です。
大会名はアークワールドツアー(AWT)で決勝大会はAWTファイナルとなります。
大枠はギルティギアストライブと同じですが、予選大会のランクや大会数は若干異なります。
Ⅶ餓狼伝説 Mark of the Wolfs

26年ぶりに新作が発売された餓狼伝説も世界大会を行う予定です。
大会名はSNKワールドツアーといい、ザ・キング・オブ・ファイターズ15やサムライスピリッツの大会も同時に行われます。
餓狼伝説部門は決勝大会の賞金総額が250万ドル、優勝賞金が150万ドルであることが公開されました。
これは格闘ゲーム史上最大の賞金額です。
予選は世界中のコミュニティ大会を活用する方式ですが、基本的には優勝者が本戦出場となります。
権利者が優勝した場合は繰り下がりとなり、その大会で1名の権利取得者が誕生するようにルール設計されています。
Ⅷバーチャファイター5 R.E.V.O

本格的な公式世界大会は初めてかもしれません。
大会名はバーチャファイターオープンチャンピオンシップであり、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパの4地域で大会を実施し、決勝大会であるグローバルファイナルを実施します。
オンライン予選で4名、オフライン予選で6名の計10名がグローバルファイナルへ進出可能です。
優勝賞金は10万ドルです。
Ⅸ非公式だが権威がある大会
格ゲーの世界には公式大会とは別に権威のある大会が2つ存在します。
①Evolution Championship Series

通称EVO、世界最大の選手参加数を誇る合同超大型オープン大会です。
2002年に有志の手で始まり、最初は数百人規模の大会でした。
現在ではメイントーナメントだけでなく有志が行うサイドトーナメント、コスプレイベントや同人グッズ販売など格ゲーが好きならプレイヤー以外の方でも楽しめるイベントが数多く開催されます。
そして、2024年度はメイントーナメント参加者だけで10000人の参加者が集まりました。
現在では、各公式世界大会の予選大会としても機能しており、EVOの場合は他の大会よりも多くのポイントが獲得出来たり、優勝者が無条件で世界大会に進出できるなど他大会よりも優遇された予選になることが多いです。
公式大会が小規模or消滅したゲームタイトルだとメイントーナメントが世界一決定とみなされる場合もあります。
②Esports World Cup

2022年にGamers8という名称で様々なジャンルの競技会がサウジアラビア主催の元行われました。
2025年はもともと開催されていたストリートファイター6と鉄拳8に加えて、餓狼伝説City of the Wolfsが大会に選出されています。
大会以外にもフォーラムやゲーム以外のパフォーマンスの見学などもできる総合エンターテイメントです。
2024年度の大会では格ゲー2タイトルの賞金総額はそれぞれ100万ドルであり、公式大会レベルかそれ以上の賞金が用意されています。
2025年度に関しても餓狼伝説を含め3タイトルともに賞金総額が100万ドルであることが確定しました。
Ⅹまとめ
格闘ゲームは公式、非公式問わずオフラインでの大会が多いゲームジャンルです。そのため、新型コロナウィルスの流行によってオフライン対戦ができなくなり、大会の中止やオンライン形式を用いての規模の縮小を余儀なくされました。
事実、2020年と2021年はオンラインでの大会開催or未開催となっています。
2022年以降はオフライン大会が増加し、オンオフ問わず公式大会が増えています。
個人的には、格ゲーはオフラインでオープントーナメントをやっているほうが楽しいです。
選手の立場としてはオンラインの方が楽なのは分かるので、上手く折り合いを付けながらオフライン大会を続けてほしいと思います。
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