儒教の祖であり、今も「聖人」として多くの人々に敬愛される孔子。 その生涯は数々の挫折や苦悩を乗り越えながら混乱の時代に理想の社会秩序を説き続けた挑戦の連続でした。当時、まだ広く受け入れられていなかった儒教の教えをどのように確立し、後世に伝えたのか。その背景には現代社会を生き抜く上でも役立つ知恵と洞察が隠されています。本書は波瀾万丈な孔子の生涯と思想をひも解きながら現代を生きるための行動指針や考え方のヒントを提供します。 1章 孔子の生涯からみる教え 孔子の生涯を写真や図版を用いてわかりやすいように紹介。孔子が人生の困難にどう立ち向かったのかを解説。 2章 孔子の言葉にみる教え 現代の指導者も参考にする論語の中の孔子の言葉。波乱万丈の人生のなかで孔子が残した言葉から現代にも通じる教えを学ぶ。 3章 孔子から広がる儒教の教え 孔子の死後発展した儒教。儒教がどのような教えなのか、また儒教の中核であった弟子たちがどのような人物であったのかを解説。 4章 孔子の教えが息づく場所 儒教が広がり、日本に影響した歴史を紹介。日本に儒教がどのように渡ったのか、日本に残る孔子廟・儒学学校と共に解説。 【監修者】山口謠司 1963(昭和38)年、長崎県佐世保市出身。平成国際大学新学部設置準備室学術顧問。大東文化大学名誉教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。孔子関係の監修に『眠れなくなるほど面白い 図解 論語』(2019年2月、日本文芸社刊)がある。
※2026年8月17日 5:31時点
今日の日本や韓国、中国で人々の生活規範や考え方に深く浸透している儒教。その儒教を創始した孔子の生涯と中心的な思想を、とことんわかりやすく説明し、馴染みやすいようマンガも駆使して解説した、儒教および「論語」の入門書。 も く じ はじめに 第一編 孔子の生涯 第一章 孔子の出自 1 孔子の時代の中国 2 孔子の生い立ちを知るには (1)『論語』 (2)司馬遷『史記』の「孔子世家」 (3)『孔子家語』 (4)『論語』の注釈書 (5)『礼記』と『春秋』 第二章 青年時代からの孔子 1 孔子は誰から学んだか 2 政治に頭角を現す 第三章 周遊列国と帰国、そして死 1 周遊列国 2 魯への帰国と孔子の死 第二編 孔子の思想 第一章 学 1 「学びて時にこれを習う」 2 教育者としての孔子 3 学ぶことと思うこと 4 学ぶ姿勢、教える姿勢 5 一人一人に合わせた教育 6 国家と教育と仁愛 第二章 正直 1 それは正直ではない 2 孔子と韓非子 3 孔子とカント 第三章 孝 1 「二十四孝」 2 儒家思想と孝 3 孝と敬 4 親孝行は世界共通か 第四章 礼 1 あまりにも慣れ親しんでいる「礼」 2 礼の根本精神 3 「大廟に入りて」の解釈をめぐって 4 「礼」を重んじるのはむしろ君主の側である 5 身分にふさわしいこと 6 「礼」は変化するのか 第五章 仁 1 仁とはなにか 2 まれにしか仁について語らない? 3 仁は愛なのか 4 「仁」と「知」との関係は 5 仁は恕(思いやり)か 6 孝悌は仁のもと 7 仁と言葉 8 政治と仁 9 近くて遠い仁 10 「仁」とは何か 第三編 マンガで知る孔子の思想 おわりに 孔子関係年表 参考・引用文献
※2026年7月24日 9:31時点
「儒家の祖」「聖人」とあがめられる孔子。しかしその実像は、己の才能が認められない〈生の世界〉に抗い、晩年は近づく〈死の世界〉と対決し、自他への心安らぐ解釈を求めた生涯だった。 中国哲学史の泰斗が、「死」と「儒教」とをめぐる独自の学説と徹底したリアリズムで、野心と自戒とを胸に不遇の運命と闘い続けた人間像を追究。その生涯と言葉とのなかに、人間や現代社会がもつ普遍的問題を見いだす、比類なき孔子伝の決定版。
※2026年7月16日 10:32時点
※2026年8月6日 17:32時点
2500年の歴史を貫き、孔子の教えは今なお中国文化の根幹に生きている。その生涯・思想・道統をあくまで平易に語りつくし、巨人の息づかいを現代に甦らせた名著。
※2026年8月6日 13:32時点
聖人の生き方、その言葉に自らの来し方、人生観を重ねる――。 80~82歳にかけて結実した、井上靖、最後の長編。 二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞(ことば)はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原(ちゅうげん)を放浪する姿を、架空の弟子・蔫薑(えんきょう)が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。 現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。 本文より 天命とは難しい御質問でございます。ありのままを申し上げれば、子(し)のお口から出たお詞(ことば)の中で、私などには一番難しく、一番怖ろしく感じられるお詞でございます。一体、天とは何でございましょう。天、何をか言うや。四時行われ、百物(ひゃくぶつ)生ず。天、何をか言うやと、子は仰言いました。まことにその通りでございます。天は何も申しません。四季の運行は滞りなく行われ、万物は生長する。併し、天は何も申しません。 確かに自分は五十にして天命を知ったと、そういうお詞が子のお口から出たことがあります。……(本書8ページ) 本書「解説」より この作品が、小説としての豊かな実質を備える半面、『論語』の名句の紹介と解釈を中心とした教訓書という性格をも持つことになったのは半ば必然的なことだったというべきだろう。作家として八十歳に達した著者自身には、人生についての自分の考えを、「人類の教師」である孔子や語り手の蔫薑を通じて読者に語りかけたいという積極的な気持もあったにちがいない。そのために読者は、この作品を通じて、小説としての面白さを味わうと同時に、著者自身の究極の人生観を知ることができる。 ――曾根博義(日本大学教授) 井上靖(1907-1991) 旭川市生れ。京都大学文学部哲学科卒業後、毎日新聞社に入社。戦後になって多くの小説を手掛け、1949(昭和24)年「闘牛」で芥川賞を受賞。1951年に退社して以降は、次々と名作を産み出す。「天平の甍」での芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」での日本文学大賞(1969年)、「孔子」での野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章した。
※2026年8月13日 8:33時点
※2026年8月9日 15:32時点
※2026年8月24日 14:32時点
長いあいだ聖人として崇められ、それ故にまた旧時代の権威として批判の対象ともされてきた孔子。歴史の粉飾を払い、聖人ではなく血の通った孔子の人間像を鮮明にするため、著者は『論語』の再編を試み、また「孔子観の変遷」という独自の観点から、彼の思想の展開を追求する。新しい「人としての生きかた」を提唱し、それを自ら学びつつ実践する努力を続けた人間孔子の魅力を描いた最良の入門書。
※2026年7月14日 4:33時点
※2026年8月28日 10:32時点